INTERVIEW

インタビュー

私の役割は、
縁の下の力持ち
土地家屋調査士赤塚 智恵子

司法書士事務所は家業だった

母が所長を勤めていた司法書士事務所の仕事は、私にとって家業です。その母が体調を崩し、姉が司法書士になってサポートする姿を見て、私も手伝いたい、少しでも力になりたいと思いました。そのため、大学卒業後すぐに現事務所に入所しました。当初、なんの資格も持ち合わせていませんでしたが、「手に職をつけたい」という思いから、土地家屋調査士の資格を取得。3年前に調査士が増えたことで、建物だけでなく、専門性の高い土地の案件も徐々に増え始め、活動の幅が広がっています。私が心がけているのは慎重であること。土地家屋調査士の仕事は、期限内にいかに早く、正確に業務を進めるかが求められます。私たちが正確な処理を行うことで、引き継ぐ司法書士の仕事もスムーズになります。自分がやったことを次の人に気持ちよく渡せたとき、存在意義を感じます。

「おかげさま」に込められた思い

私が好きな言葉「おかげさま」は、母がよく口にしていたものです。昔からお世話になっている取引先とのつながりは今でも続いており、そんな方々のおかげでここまでやってこられたと感じています。普段はデスクワークや役所、現場の行き来といった事務的な動きが多くなりますが、私は取引先と直接お会いすることも大事にしています。実際に話をしてはじめてわかることや意外な一面を知ることで、距離が近くなり、相手の温度を感じながら仕事ができるからです。それはともに働くスタッフに対しても同じです。決して大人数ではない事務所だからこそ、お互いを気遣い、思いやる気持ちを持ち続けたい。関わる人たちへの感謝の気持ちをどんなときも忘れずにいたいと思います。

人事を尽くして天命を待つ

私には、「人事を尽くして天命を待つ」ではないですが、できる限りのことをしたら結果はついてくると思うところがあります。一見、楽観的に見えなくもないですが、私にとってそれは強みになっています。期限が厳しい仕事や難しい仕事であっても、最善を尽くすためにひと踏ん張りし、必ず最後までやり尽くします。そのあとは天に任せる。周りからは、どこか呑気に映る姿が、癒しになっていると言われています。私は忙しくてもメリハリがあって、居心地が良いこの事務所の雰囲気が好きです。ここで縁の下の力持ちとして、しっかりと支える存在でありたいと思っています。